アンダルシアの小さな町出身の聡明な青年で、読み書きができ、聖職者になることを期待されていた。しかし、世界を旅して新しい文化や場所を見たいという欲求に駆られ、神学校を中退して羊飼いとなり、父親から譲り受けた3枚の金貨で羊の群れを買った。アンダルシアの田舎を旅する間、廃墟となった教会で二夜連続で見た夢が、エジプトのピラミッドに埋められた宝物へと彼を誘う。サレムの王メルキゼデクとの出会いにより、この探求は「個人の伝説」として定義されることとなった。すべての資金を失ったにもかかわらず、アフリカのタンジェからサハラ砂漠へと続く壮大な旅に出る。この冒険に満ちた道の中で、彼は世界の言葉と心で話すこと、自然を読み取ること、そして愛することを学ぶ。最終的に、宝物は夢で見た通りの旅の出発点にあったと知るが、その宝物とは単なる金だけでなく、砂漠で得たビジョン、知恵、そして愛そのものであった。
貧しくも信心深い農家に生まれた。16歳まで神学校で育ち、ラテン語、スペイン語、神学を学んだ。神や人の罪について学ぶことよりも、地球を旅したいという思いが勝り学校を去った。父親が心の奥底に抱きながらも実現できなかった旅への憧れを支持され、羊の群れと共に羊飼いとしての人生を歩み始めた。
スペイン人特有の浅黒い肌を持つ。当初はジャケット、大きな本、杖を持った典型的なアンダルシアの羊飼いの姿をしている。しかし、タンジェに渡り砂漠の旅を始めてからは環境に適応し、白いチュニックや頭巾(ターバン/クーフィーヤ)といった伝統的なアラブの服装を身に着けるようになる。時が経つにつれ、その顔は砂漠の太陽に焼かれ、体はたくましい砂漠の旅人のそれへと変化していく。
Fatima
「自らの運命」を果たす妨げとはならない、魂の伴侶。
Simyacı
宇宙と一体となり、風や光へと姿を変える境地を授けてくれた最後の師。
İngiliz
理論の限界と実践的経験の重要性を、彼と対比することで見出すきっかけとなった友人。
Melkisedek
彼に「自らの運命」という概念を教え授けた導き手。
Billuriye Tüccarı
安全地帯(コンフォートゾーン)に安住することと戦う契機を与えてくれた、保護者のような友人。