青と黒 — 7 karakter
アフメト・ジェミル
ムルキイェ(政治学院)を卒業したばかりの、若く理想に燃える詩人。父の死後、家庭の全責任を負うこととなり、夢見ていた華やかな文学生活が突如として過酷な悪夢へと変わる。「青い」夢の象徴である輝かしい文学計画を立て、『ゲンジネ・イ・エデブ』のサークルで革新的な詩を擁護する一方で、貧困、翻訳作業の追われる日々、そして妹の苦しい結婚生活といった、人生の「黒い」側面に直面する。夜を徹して安っぽい大衆小説を翻訳し、苦境に陥るたびに親友フセイン・ナズミのエレンキョイにある優雅な邸宅に逃げ込む。彼の人生における最も純粋な感情は、フセイン・ナズミの妹ラミヤに対する、貧しさゆえに口にできない秘められた叙情的な愛である。絶え間ない挫折と僅かな希望の間で、彼は苦闘し続ける。
アフメト・シェヴキ・エフェンディ
『ミルアット・ウ・シュウン』新聞社の管理責任者。新聞業界の冷笑的な実態を柔和な外見の下に隠す、愛すべき太った老人。ラジやその取り巻きを忌み嫌う一方、アフメト・ジェミルの才能と純粋な心を深く敬愛し、庇護者のように彼を支えようとする。会社内の出来事の中心にいて、作家や所有者が関わる多くの陰謀を知り尽くしている。酒場やカフェで過ごすボヘミアン的な生活を送ってきた人物だが、その人生経験ゆえに、アフメト・ジェミルにとっては頼れる存在の一人である。
フセイン・ナズミ
アフメト・ジェミルの学生時代からの親友。ムルキイェ(政治学院)出身で、裕福な家庭で育った現代的かつエリートな青年。雑誌『ミルアット・ウ・シュウン』や『ゲンジネ・イ・エデブ』などで新文学を牽引する詩を執筆する。外務省への就職を控え、金銭的な苦労を知らずに育ったため、文学を貴族的な美的娯楽とみなしている。フランスの古典や革新的な文学作品で埋め尽くされた膨大な蔵書を持つ。アフメト・ジェミルとは対照的に、世間や俗な作家たちの嘲笑や噂を気にせず、傲慢な笑みで受け流す。友人に自身の優雅な邸宅で隠れ家を提供する一方、彼の屈託のない生活は、アフメト・ジェミルの心に不幸な思いを抱かせる一因ともなっている。
イクバル
アフメト・ジェミルの5歳年下の妹。優雅で繊細な感受性の持ち主。家庭の貧困ゆえに兄の悲しみや犠牲を間近で見てきたため、早くに大人になった。ヴェフビ・ベイとの政略結婚という強制的な結婚の中で深い悲しみを経験するが、母や兄を心配させまいと痛みを飲み込み、涙を隠す。か弱い体の中に、深刻な不幸を抱え込んでいる。
ラミヤ
フセイン・ナズミの妹。物語を通して、アフメト・ジェミルが遠くから崇拝する秘密のミューズである。幼い頃から彼と交流しており、甘やかされ自由奔放で、少し気取ったブルジョワの娘として育てられた。彼女は富、憂いのなさ、そして純粋な美学(「青」)を体現する女性である。ピアノを嗜み、ヨーロッパ文化の中で育った。アフメト・ジェミルは自身の貧しさゆえに彼女に釣り合わないと感じており、彼女への愛に対して常に劣等感を抱いている。小説全体を通して、彼女はアフメト・ジェミルにとって届かぬ夢の生きた象徴である。
ラジ
新聞社の校正係として働く三流作家。ディワン文学を模倣し、新しい文学運動を敵視する。アラビア語・ペルシャ語の言語規則の誤りを突くことで自身の文学的才能のなさを隠し、ライバルを貶めることで劣等感を満たそうとする。成功している者、特にアフメト・ジェミルに対して病的な嫉妬を抱く。文学だけでなく私生活においても堕落しており、愛する妻と幼い息子を貧困の中に放置し、三流の酒場で賭博と飲酒に明け暮れている。腐敗した芸術と魂を体現するような破滅的な人物である。
ヴェフビ・ベイ(テヴフィク・エフェンディ・ザーデ)
新聞社経営者テヴフィク・エフェンディの息子。父の権力を利用してイクバルと結婚し、アフメト・ジェミルの人生に悪夢のように忍び込む。最初は問題を解決する富豪を装うが、時が経つにつれて、粗野で威張り散らし、妻を抑圧する本性が露わになる。印刷所の乗っ取りを計画し、アフメト・ジェミルを自身の支配下に置こうとする。芸術や感情の世界を全く理解しない、生粋の独裁的な所有者である。